委員長挨拶

委員長挨拶

委員長挨拶

本年10月より、大阪公立大学医学部附属病院では「臨床修練外国医師受入れ制度」を開始いたします。世界各国から真摯に日本の医療を学びたいと願う医師を迎えるにあたり、委員会を代表して心よりご挨拶申し上げます。

当院は大阪の中心に位置し、地域の基幹病院として高度先進医療を提供するとともに、知・仁・勇の三位一体を理念に掲げています。医療の本質である「人間への理解と信頼に基づくケア」は国境や文化を越えて普遍的であり、私たちはその精神を共有できる仲間を世界中に求めています。

本制度では、7つの外科系診療科(形成外科、整形外科、脳神経外科、心臓血管外科、泌尿器科(腎臓移植)、消化器外科、呼吸器外科)と13の内科系診療科(総合診療科、消化器内科、呼吸器内科、膠原病・リウマチ内科、生活習慣病・糖尿病センター、腎臓内科、骨・内分泌内科、肝胆膵内科、皮膚科、麻酔科・ペインクリニック科、血液内科・造血細胞移植科、循環器内科、脳神経内科)を対象とし、幅広い分野で臨床修練の機会を提供します。修練期間は3か月から最大2年間まで選択可能で、参加者の希望や将来のキャリアに応じて柔軟に設計されています。

このプログラムは、単なる技術習得にとどまらず、日本の医療制度、チーム医療の姿勢、そして患者さんとの信頼関係を重視する文化に触れていただくことを目的としています。参加者が母国に持ち帰る経験や知識は、それぞれの地域医療の発展に寄与するとともに、当院にとっても多様な価値観から学ぶ貴重な機会となります。

私たちは、国籍や文化の違いを超え、真摯に学ぶ意欲を持つすべての医師に門戸を開いています。ここで得られる経験が、生涯にわたる友情や学術的ネットワークを生み出し、世界の医療をより良いものにすると信じています。

大阪公立大学医学部附属病院は、皆さまの挑戦を全力で支えます。どうぞ勇気をもって一歩を踏み出し、この新しい扉を開いてください。世界中の情熱ある医師の皆さまと出会える日を楽しみにしています。


大阪公立大学医学部附属病院
臨床修練外国医師整備委員会
委員長 元村尚嗣