在宅・療養相談

在宅・療養相談

入院後、症状が安定するか治療・手術後の経過が順調であれば、次の段階に進んでいただくことになります。
主治医が治療の経過や今後の医療の必要性などを判断し、患者さんやご家族と相談 しながら退院日や転院先などの決定を行います。
しかし、ご家庭の状況や目的とする療養環境が見つからないなどの理由で、次の段階へ進めないこともあります。
当院では、そのような問題を解決するために医療ソーシャルワーカーなどを配置しています。
主治医もしくは、担当の看護師にご相談いただくか、 病院1階医療相談窓口①②番へお越しください。

転院先の病棟機能の説明

治療や療養の目的に合せた様々な病棟があります。

療養病床

長期療養を必要とする患者さんで、比較的医療密度の高い医学的管理を必要とされる方
例) ・脳血管疾患等の発症後3ヶ月以内で回復期リハビリが必要とされる方・脊椎損傷、神経難病等により人工呼吸器管理が必要とされる方

介護療養型医療施設

要介護認定を受けられた方で、医学的管理を伴う長期療養が必要とされる方
例) ・糖尿病と認知症の合併症の方・経管栄養が必要で独居されている方等

回復期リハビリテーション病棟

発症後3ヶ月以内で脳卒中、脊髄損傷、下肢の骨折等で症状が安定した状態で、自宅復帰のために集中的なリハビリテーションを行うための病棟です。

対象)
  • 脳血管疾患、脊髄損傷等の発症または手術後2ヶ月以内の状態
  • 大腿骨、骨盤、脊椎、股関節または膝関節の骨折または手術後2ヶ月以内の状態
  • 外科手術または肺炎等の治療時の安静により生じた廃用症候群を有しており、手術後または発症後2ヶ月以内の状態
  • 大腿骨、骨盤、脊椎、関節または膝関節の神経・筋・靱帯損傷後1ヶ月以内の状態
  • (4)に準ずる状態
  • 廃用症候群【不動症候群、運動不足病】とは筋力低下、関節可動域制限、起立性低血圧、心肺機能低下、精神機能低下を指します。

特殊疾患療養病棟

脊髄損傷や神経難病など重度の障害や遷延性意識障害の方が、安心して長期入院治療を受けることができる病棟です。

対象)
  • 脊髄損傷などの重度障害者
  • 身体障害者福祉法に示される肢体不自由者1・2級の方
  • 重度の意識障害【JCSでII-3(又は30)以上、又はGCSで8点以下の状態が2週間以上持続している。無動症の患者(閉じ込め症候群、無動性無言、失外套症候群等)】
  • 筋ジストロフィー
  • 神経難病【多発性硬化症、重症無力症、スモン病、筋萎縮性側索硬化症、脊髄小脳変性症、ハンチントン舞踏病、パーキンソン病(ヤールの臨床的症度分類のステージ3以上であって、生活機能症度がII度又はIII度のものに限る)シャイ・ドレーガー症候群、クロイツフェルト・ヤコブ病又は、亜急性硬化性全脳炎に罹患している】

緩和ケア(ホスピス)病棟

緩和ケア病棟は、積極的な治療が有効でなくなるか又は、長期に渡る治療を受けられた癌患者で、疼痛などの肉体的な苦しい諸症状や 精神的苦痛の緩和を目的とした病棟です。

老人性認知症疾患治療病棟

精神症状や問題行動が特に著しい認知症で、自宅や他の施設での療養が困難な認知症高齢者が対象となります。

対象)
  • 老人性認知症に見られる次のような副症状
  • 幻覚、妄想、不安、イライラ、おこりっぽい、不眠などの著しい精神症状がある
    徘徊、異食、落ち着きがない、大きな声を出す、不潔行為、興奮など問題行動があり寝たきり状態でない

老人性認知症疾患療養病棟

著しい問題行動等はおさまったものの、依然として精神症状を有する認知症高齢者が対象です。