院内ニュース

2024年1月23日

大阪府災害拠点病院として、院内災害訓練を実施しました。

大阪公立大学医学部付属病院は、1997年に「大阪府災害拠点病院」の指定を受けました。
令和5年度は以下の内容で災害訓練を実施しました。

 

実施日時

  • D-HIMS入力訓練  :  令和5年9月19日(火)・10月17日(火)
    災害対策本部机上訓練  :  令和5年10月31日(火)
    エリア立ち上げ訓練  :  令和5年11月24日(金)
    多数傷病者受入訓練  :  令和5年12月9日(土)

 

訓練内容

(1)D-HIMS入力訓練
D-HIMSとは、病院内のネットワークを活用し、災害時に電子カルテ端末から、職員の参集状況、ベッドや ICU の空き状況、ライフラインの稼働状況や医薬品等の使用状況など院内のあらゆる情報をそれぞれの部署が入力することで、タイムリーに集約・共有するシステムです。本訓練では、全部署が適切に情報を入力できているかを確認し、災害時に病院全体で協力する体制の構築を図りました。

 

(2)災害本部机上訓練
災害発生時にコードオレンジという一斉放送をかけ、災害対応の必要性を協議し、災害対策本部を立ち上げます。災害対策本部では院内の被災状況、災害レベルを職員に周知するとともに、診療体制が確保できるよう各部門からの情報収集及び、指示・指揮を行います。本訓練では、迅速な設置とそれぞれの役割理解のため、グループワークを中心に行いました。



 

(3)エリア立上訓練
患者対応ができる診療場所を確立した後、多数の傷病者を受入れます。この診療場所のことを「エリア」と呼び、本訓練では下記の4エリアを立上げ、各診療エリアの設置、物品の確認、診療までの流れの確認を行いました。

 

【トリアージエリア】運ばれてきた傷病者を選別する受入れの窓口となるエリア



 

【軽傷エリア】生命に危険なく、基本的に独歩できる患者を診療するエリア



 

【中等症エリア】生命の危険はないが、経過的な観察が必要な患者を診療するエリア



 

【重症エリア】生命に係わる重篤な患者を最優先で治療するエリア



(※写真は12/9実施の多数傷病者受入訓練時のものです)

 

(4)多数傷病者受入訓練
エリア立上訓練で行った内容をもとに、実際に傷病者を受け入れる想定をした訓練です。今回は人形を模擬患者に見立て訓練を実施しました。

 

  • 訓練後は、エリアごとに反省会を実施し、具体的な課題が抽出されました。今回の訓練を踏まえ、災害時には臨機応変な対応のもと、より多くの方の生命を守ることができる体制を構築できるよう努めてまいります。

    引き続き、皆様のご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。