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図1. ダヴィンチXiの構成
図2. サージョンコンソール操作写真
図3. インスツルメントや内視鏡カメラ
図4. 手術室風景
「ダヴィンチ」手術は、これまでの内視鏡視下手術にロボットの機能を組み合わせて発展させた手術で、1~2cmの小さな切開創から内視鏡カメラとロボットアームを挿入し、高度な内視鏡視下手術を可能にします。
平成26年3月に手術支援ロボットダヴィンチ Siを導入し、当初は泌尿器科の腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術、腹腔鏡下腎悪性腫瘍手術の2術式にロボット支援下手術が行われてきました。平成30年より、新たに5術式、令和2年は7術式が保険収載され、これまでの泌尿器科に加え、現在では心臓血管外科、消化器外科、呼吸器外科、女性診療科(婦人科腫瘍)、肝胆膵外科においてもロボット支援下手術を実施しています。また、今後の保険改訂では更に術式の拡大が確実視されています。
最大のメリットは繊細で緻密な手術が可能ということです。ダヴィンチは手振れが補正可能で、さらに手指の可動幅に対しインスツルメントの先端の可動幅を最大1/5に減じてくれる機能が備わっています。そのため、骨盤の中など狭い場所でも、目標としている部位に直接アプローチすることができ、細かい操作が要求される神経を温存する手術においても非常に繊細で緻密な手術操作が可能です。また、3Dカメラで奥行きのある体腔内を立体的に映しだすことが可能で、ズーム機能により最大15倍の患部を拡大視野でとらえることが可能です。結果として、出血の少ない、患者さんの体にやさしい低侵襲手術が可能となります。また傷が1~2cmと小さいので、術後の回復が早く、社会復帰が早期にできるというメリットもあります。
ロボット支援下手術では触覚が欠如するため、術野映像の3Dモニタからの視覚と経験により手術部位の状態を認知します。そのため、下記トレーニングを行っています。
ダヴィンチを導入すれば、すぐに次の日から使用できるものではありません。ロボット手術を行うには診療科毎に認定を受けなければいけません。術者、助手、麻酔科医師、看護師、臨床工学技士から構成されるチームで、シミュレータを用いたトレーニング、自施設手術室において模擬患者の体位作成やダヴィンチの操作方法が必要になります。その後、ロボット支援下手術を実際に見学し、知識と技術の共有、手術手技向上を行います。
手術の大原則は安全かつ確実に手術を完遂することです。手術を受けた患者さんから当院で手術を受けて良かったと感じていただけるように取り組んでいきたいと思います。当院では、低侵襲かつ安全性の高い手術を目指して日々切磋琢磨しております。何か疑問がございましたら、ぜひ各診療科へご相談ください。
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