呼吸器外科
基本情報
肺・縦隔腫瘍や気胸を含む胸膜疾患など、幅広い胸部疾患を診断・治療しています。経験豊富な呼吸器外科専門医が、高度な技術と知識でさまざまな疾患に取り組んでいます。 手術器機は常に最先端のものを取り入れており、難易度の高い疾患にも良好な成績を収めています。
診療科の特色
通常の手術については、ほぼ全例で胸腔鏡を用いた低侵襲手術を行っています。 2019年からは肺がん、縦隔腫瘍などに対してロボット支援下手術を導入し、2025年は全臨床スタッフがロボット手術を執刀できる体制を構築し、143例のロボット手術を行っています。
社会的ニーズ
肺がんは、日本人のがん死亡率第1位であり、全国的に増加傾向です。肺がん手術をはじめとする呼吸器外科の手術件数も増加しており、2024年には国内での件数は合計49000件以上に達しています。 当科では、より多くの方に早く健康を回復していただけるよう、日々精進しております。
今後の展望
当院は都市型大学病院であり、この条件を活かし、地域の方々を中心として多くの患者さんに安全な医療を届けることが使命と考えています。 また、大学病院として新たな治療法の開発や専門医の育成にも重点を置いております。
外来受付時間
| 受付場所 | 呼吸器外科(2階) |
|---|---|
| 診察受付 | 9:00~10:30 |
| 診療時間 | 9:00~16:45 |
※初診のときは、外来診察担当表をご確認ください。
※ただし、受診される日が休診や手術などにより、お待ちいただくことがありますのであらかじめお電話でお確かめください。
医局のホームページ
呼吸器外科:https://www.omu.ac.jp/med/surgery/thoracic/index.html認定施設
- 日本外科学会
- 呼吸器外科専門医合同委員会認定修練基幹施設
- 日本呼吸器学会
疾患・治療実績
治療実績・理念等
当科は年間370件以上の手術を行っており、そのうちの多くは原発性肺がんや転移性肺がんの手術です。
かかりつけ医と緊密な連携をとり、スムーズに入院、治療、退院が行えるよう心がけています。通常の肺がん手術ではおおむね手術から1週間でご自宅への退院が可能です。
近年、画像診断の進歩にともない、早期肺がんが発見されるようになってきています。早期肺がんは気管支鏡やCTガイド下生検といった従来の方法では診断が難しいことも多く、
その場合には手術での診断が必要になります。当科ではこのような早期肺がんに対する診断や治療のための手術に積極的に取り組んでおります。
進行肺がんの診療においては呼吸器内科や放射線科との緻密な連携をとっています。術前術後の補助療法など集学的治療が円滑に行われ、治療成績が向上することを目指して、手術の効果を維持しつつ身体機能を温存する手術を行っています。
また、必要に応じ、他診療科と協力して手術を行っています。困難な症例に対しても積極的に治療に取り組み、良好な成績を収めています。
肺、心臓、肝蔵などに疾患をお持ちの方に対してはその方の状態に応じた縮小手術を選択し、治療と手術後の生活のバランスにも配慮しています。
転移性肺がんや気胸に代表される気腫性肺疾患、膿胸および先天性肺疾患のような良性疾患に対する手術も行っています。
当科の得意分野
当科では、ロボット手術を積極的に導入し、根治性を損なうことなく「低侵襲」と「機能温存」を両立した呼吸器外科治療を実践しています。
ロボット手術による精密な操作を活かし、肺をできるだけ残す区域切除や気道・肺動脈を再建するスリーブ切除など、高度な肺温存手術を積極的に行っています。また、創部を最小限に抑えた独自の低侵襲ロボット手術にも取り組み、患者さんの身体的負担の軽減と早期回復を目指しています。
通常であれば肺全摘が必要となる症例でも、気道・血行再建を駆使することで肺機能を温存しながら根治を目指します。また、高齢の方や併存疾患を有する患者さんにも、一人ひとりの状態に応じた安全性の高い治療を提供しています。
近年の薬物療法の進歩により、肺がんや転移性肺腫瘍に対する外科治療の役割は大きく広がっています。 当科では、術前治療後の切除、salvage手術、転移性肺腫瘍に対する積極的な局所治療を通じて、患者さん一人ひとりに最適な集学的治療を提供し、根治性の向上と長期生存を目指しています。
さらに大学病院の強みを活かし、心臓、肝臓、食道、脊椎、気管など周囲臓器へ進展した肺がんに対しては、心臓血管外科、消化器外科、肝胆膵外科、整形外科、耳鼻咽喉科などと緊密に連携し、高度な合同手術を行っています。他院では手術が難しいと判断されるような症例についても、多診療科による集学的治療により、安全性と根治性の両立を目指しています。
「肺を残す」「体への負担を減らす」「治す」を高いレベルで実現することが、当科の目指す呼吸器外科治療です。
対象疾患
当科は原発性肺がんを中心に、その他の肺良性・悪性腫瘍、縦隔腫瘍、胸膜腫瘍や気胸などの良性疾患、胸部感染症、胸部外傷といった胸部一般外科領域の疾患を対象として各種診断・治療などを取り扱っています。
主な対象疾患
- 原発性肺がん
- 転移性肺がん
- 肺良性腫瘍
- 胸腺腫瘍
- 縦隔腫瘍
- 胸膜中皮腫
- 気管・気管支腫瘍
- 自然気胸
- 肺嚢胞
- 膿胸
- 肺真菌症
- 肺分画症
- 重症筋無力症
- 横隔膜ヘルニア
- 胸部外傷
- その他の肺、縦隔、胸膜・胸壁、
気管支、横隔膜疾患
治療方法
- 肺葉切除術
- 肺区域切除術
- 肺楔状切除術
- 肺摘除術
- 胸膜肺全摘除術
- 胸腺摘出術
- 縦隔腫瘍摘出術
- 胸壁切除・再建術
- 気管・気管支部分切除術
- 気管支形成術
- 横隔膜形成術
- 胸腔・縦隔ドレナージ術
- 気道ステント留置術
- 気管支内高周波焼灼術
- 各種の胸腔鏡下手術
- その他の開胸手術
検査・診断方法
- 外科的肺・縦隔、胸膜生検(胸腔鏡/開胸)
- 気管支鏡下肺、気管支腫瘍生検
- その他の気管支鏡検査
- 体表リンパ節生検
- 呼吸機能検査
- 胸壁超音波検査
- 胸腔穿刺
- 経皮的針生検(胸壁、肺、縦隔など)
- 各種画像診断
- 各種血液生化学検査
主な手術や処置の件数(2025年度、疾患別)
| 手術・処置・症例等の名称 | 件数 | ||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 全呼吸器外科手術 | 374 | ||||||||||
| 原発性肺癌 | 211 | ||||||||||
| |||||||||||
| 転移性肺腫瘍 | 46 | ||||||||||
| 縦隔腫瘍 | 31 | ||||||||||
| 気胸 | 16 | ||||||||||
| その他 | 70 | ||||||||||
主な手術や処置の件数(2025年度、術式別)
| 手術・処置・症例等の名称 | 件数 |
|---|---|
| ロボット支援下手術 | 142 |
| 気管支形成術 | 3 |
スタッフ紹介
| 教職員氏名 | 役職 | 指導医・認定医資格 | 専門分野・担当 |
|---|---|---|---|
| 宗 淳一 | 部長 |
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| 水口 真二郎 | 副部長 |
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| 井上 英俊 |
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| 原 幹太郎 |
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