皮膚科

皮膚科

基本情報

皮膚に生じた疾患全般が対象です。帯状疱疹、蜂窩織炎などの急性疾患からアトピー性皮膚炎、乾癬、水疱症、薬疹などの重症皮膚疾患、皮膚良性腫瘍・メラノーマなどの皮膚悪性腫瘍まで幅広く診療致します。

社会的ニーズ

皮膚疾患の治療としては外用療法と抗ヒスタミン剤の内服療法が一般的です。これで治る方も多いですが、一時的に有効でも改善しない方、悪化する方も多いです。そのような重症難治性皮膚疾患に取り組むのがわれわれの使命だと思います。また、皮膚腫瘍の手術施設が不足している現状で、地域基幹病院として最高レベルの外科的治療を提供することもわれわれの使命であると思っています。

今後の展望

現代医学的に見て最善・妥当と思われる医療を提供すること、そしてその医学情報をわかりやすい言葉で患者さんが納得できる説明を行うこと、そして他の医療機関から見て安心して紹介できる病院となることを目指します。また、現在治療可能ではない疾患、病気のメカニズムが解明されていない疾患を研究して、将来の治療につなげたいと考えています。

外来受付時間

受付場所 皮膚科(2階)
診察受付 9:00~10:30

※初診のときは、外来診察担当表をご確認ください。

医局のホームページ

皮膚科:https://omu.ac.jp/med/derma/

認定施設

  • 日本皮膚科学会
  • 日本形成外科学会
  • 日本アレルギー学会

疾患・治療実績

当科の得意分野

専門外来として、乾癬外来(バイオ外来)、アトピー・アレルギー外来、脱毛外来、皮膚外科外来を設けています。乾癬・水疱症については生物学的製剤、顆粒球除去療法、免疫グロブリン大量療法、血漿交換療法を行なっています。 アトピー・アレルギー外来ではパッチテストやプリックテスト、スクラッチテストによる原因検索に取り組んでいます。脱毛外来では光線療法やステロイドパルス療法などを行っています。 診断に分子生物学的手法が必要な遺伝性皮膚疾患や自己免疫性水疱症については遺伝子シークエンス、免疫ブロット法、CLEIA法、ELISA法などを組み合わせて確定診断を行っております。 手術室での年間手術件数は300人を超え、悪性腫瘍に対しては、免疫療法・化学療法・放射線療法などを組み合わせて治療成績の向上を目指しております。

対象疾患

大阪市を中心に大阪府全域から隣接した他府県まで広い地域での基幹施設として、皮膚に生じた疾患全般を診療しています。
対象となる疾患は遺伝性皮膚疾患、「あざ」や「ほくろ」などの母斑から、アトピー性皮膚炎・接触皮膚炎・乾癬・水疱症・薬疹などの炎症性皮膚疾患、糖尿病や膠原病などの全身疾患に伴う皮膚症状、さらにさまざまな良性・悪性皮膚腫瘍など非常に多岐にわたります。

主な対象疾患

  • アトピー性皮膚炎
  • 接触皮膚炎
  • ボーエン病
  • 尋常性乾癬
  • 薬疹
  • ページェット病
  • 膿疱性乾癬
  • 紅皮症
  • 菌状息肉症
  • 天疱瘡
  • 結節性痒疹
  • 悪性血管内皮腫
  • 類天疱瘡
  • 悪性黒色腫
  • 隆起性皮膚線維肉腫
  • 先天性色素異常症
  • 有棘細胞癌
  • その他の皮膚悪性腫瘍
  • 脱毛症
  • 基底細胞癌
  • 皮膚良性腫瘍

治療方法

  • 紫外線療法(UVB)
  • 皮膚悪性腫瘍電気焼灼術
  • 紫外線療法(ナローバンドUVB)
  • 炭酸ガスレーザー
  • 光線療法(PUVA)
  • 癌免疫チェックポイント阻害療法
  • 癌化学療法
  • 生物学的製剤
  • 星状神経節赤外線照射
  • 癌放射線療法
  • 植皮術
  • 低出力レーザー照射
  • 皮弁作成術
  • 冷凍凝固術
  • 皮膚悪性腫瘍切除術
  • その他の皮膚再建術
  • 電気焼灼術
  • 皮膚悪性腫瘍冷凍凝固術

検査・診断方法

  • プリック試験
  • センチネルリンパ節生検
  • レーザードップラー血流計
  • スクラッチ試験
  • 皮膚免疫組織化学染色
  • ダーモスコピー
  • 皮内試験
  • 皮膚疾患の遺伝子解析
  • ダイナミックCT
  • パッチテスト
  • 水疱症の分子診断
  • MRI
  • 光パッチテスト
  • 光線試験
  • 動脈硬化検査(ABI法)
  • DSA
  • 動脈硬化検査(PWV値)
  • 皮膚生検
  • 超音波ドップラー静脈逆流試験

主な手術や処置の件数(2023年度)

手術・処置・症例等の名称 件数
皮膚良性腫瘍 195
皮膚悪性腫瘍(総数) 133
 有棘細胞癌 37
 基底細胞癌 49
 乳房外Paget病 6
 悪性黒色腫 16
 Bowen病 14
 その他の皮膚悪性腫瘍 11

スタッフ紹介

教職員氏名 役職 指導医・認定医資格 専門分野・担当
鶴田 大輔 部長
  • 日本皮膚科学会認定皮膚科指導医、専門医
  • 日本アレルギー学会認定アレルギー専門医
  • 臨床修練指導医
  • 自己免疫性水疱症
  • 乾癬
  • 創傷治療
立石 千晴
  • 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
  • 日本レーザー医学会指導医
  • 水疱症
  • 乾癬
今西 久幹 副部長
  • 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
  • 日本アレルギー学会認定アレルギー専門医
  • 日本化学療法学会抗菌化学療法認定医
  • 毛髪疾患
  • アトピー性皮膚炎
大霜 智子 外来主任
医局長
  • 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
  • 日本人類遺伝学会認定臨床遺伝専門医
  • アトピー性皮膚炎
  • 乾癬
  • 遺伝性皮膚疾患
平田 央 病棟主任
  • 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
  • 皮膚科全般
  • 皮膚悪性腫瘍
廣保 翔
  • 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
  • 自己免疫性水疱症
  • 白斑
後藤 寛之
  • 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
  • 日本皮膚科学会皮膚悪性腫瘍指導専門医
  • 皮膚悪性腫瘍
  • 皮膚外科学
  • 皮膚病理学
林 恵理子
  • 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
  • 皮膚科全般
  • アレルギー性皮膚疾患

外来担当表