本学特定行為研修の特徴

本学特定行為研修の特徴

公立大学法人大阪 大阪市立大学医学部附属病院の理念・基本方針

公立大学法人大阪 大阪公立大学は、2022年4月、大阪府立大学、大阪市立大学を母体に、幅広い学問領域を擁する、全国最大規模の公立総合大学として誕生しました。
このうち、大阪市立大学は、1888年に創設された大阪商業講習所を源流とした歴史ある大学であり、これまで豊かな人材を輩出してきました。大学の付属施設である医学部附属病院は、地域医療の中核を担い、高度急性期病院としての役割を果たしています。

大阪公立大学医学部附属病院の理念

私たちは、医学部建学の精神である「智・仁・勇」に基づき
地域住民の健康に寄与する質の高い医療を提供します
こころ豊かで信頼される医療人を育成します
医療の進歩にたゆまぬ努力を続けます

大阪公立大学医学部附属病院の基本方針

  • 患者さん本位の安全で質の高い医療を提供します
  • 地域医療の向上に寄与します
  • 健康・予防医学を推進します
  • 最新の高度医療を提供します
  • 人間味豊かな優れた医療人を育成します
  • 新しい診断法・治療法・予防医学の開発を行います
  • 質の高い多彩な研究を推進します

大阪公立大学医学部附属病院における特定行為実践の目指すところと
特定行為研修の特徴

大阪公立大学医学部附属病院における特定行為実践の目指すところ(メトロポリタンモデル)

 本院における看護師特定行為は、高度急性期病院としての特徴を活かし、急性重症者(主に呼吸器)対応を主に据え、集中治療室・救命救急センター・ハイケアユニットなどの重症系ユニットでの実践をメインとします。重症系ユニット以外の病棟においては、医療チームに紐づいて特定行為を実施します。

看護師特定行為研修の特徴

メトロポリタンモデルを志向し、さまざまな病態や治療を学び、それらに関する思考・分析、特定行為実践を経験します。研修生の所属部署、専門領域に応じて、修了後の特定行為実践を想定した内容の研修を行っています。

履修コース

研修では、急性重症患者を対象とした「急性重症者(主に呼吸器)対応コース」を開講しています。
特定行為区分は、研修生が、所属部署、専門領域に応じて選択することができます。例えば、現在、重症系ユニットに所属する特定看護師は、開講されているほぼ全ての特定行為区分を修めており、患者の状態に応じていくつかの特定行為を同時期に行っています。一方、栄養水分管理、血糖コントロールの特定行為区分を修めた特定看護師は、所属する病棟においてDiabetes Control/Care Team(DCT)などの医療チームに紐づき、血糖コントロールに係る特定行為を実施しています。

特定行為研修の教育目的・教育目標

①教育目的
本院の理念をもとに、質の高い安全な医療が提供できる優れた実践能力、高度な専門知識を有し医学・看護の視点から多様な臨床場面において役割モデルとしての実践力を発揮でき、「チーム医療」を推進できる調整力、問題解決能力を有する看護師を育成する。
②教育目標
  • 地域医療または高度先進医療の現場において重大な病態の変化や疾患を包括的にアセスメントし、当該特定行為を行うための知識・技術・態度の基礎的な能力を養う。
  • 患者の倫理面・安全面に配慮して、必要な特定行為を実施する基礎的な能力を養う。
  • 円滑なチーム医療推進のため、多職種が高い専門性を発揮し、協働して効果的に問題解決を行うための調整役としての能力を養う。
  • 自己研鑽を継続し、医学的・看護的視点において看護実践を確立する能力を養う。

大阪公立大学特定看護師の証<徽章>

本学附属病院で働く特定看護師に、その技能を示すため、授与します。