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検体検査、特に生化学・免疫部門では、迅速かつ正確な検査結果報告と省力化を目的とし、搬送システムを利用した検体受付・分注・測定を自動で行っています。
主要な生化学項目は採血完了から50分以内に報告することを心がけており、診察前検査や化学療法前検査等、診療へのアプローチを行っています。
生化学検査では、主に血液(血清)を検体とし、血液中の酵素や蛋白質・脂質・電解質などの測定を行うことで、各臓器の機能の評価を行うスクリーニングとなる検査です
生化学検査で、体内臓器の機能、糖尿病・動脈硬化・貧血などの病気の有無、栄養状態などを知ることができ、特定の病気の早期発見や治療効果の判定等に利用されます。
<検査項目>
肝胆道系(AST、ALT、γ-GTPなど)
膵臓(アミラーゼ、リパーゼなど)
脂質(中性脂肪、コレステロール、HDLコレステロール、LDLコレステロールなど)
腎機能(クレアチニンなど)
電解質・無機物質(ナトリウム、カリウム、クロール、カルシウムなど)
糖代謝(血糖、ヘモグロビンA1cなど)
<使用機器>
JCA-BM8040GX
JCA-BM6010G
GA09Ⅱ‐α
HA-8190V
NX-700
写真:主な分析装置
(2025年6月6日更新)
免疫とは、体外から侵入してくる抗原(主に細菌やウイルス)に対して体が抵抗する機能のことです。この抵抗するときに体内で作られる物質を抗体と呼び、免疫血清検査室ではこの抗体を測定することにより感染症の有無を検査するなど、抗原と抗体が反応することを利用して血中の物質を測定する検査を実施しています。
免疫血清検査室では、自動分析装置による、血中薬物濃度測定、感染症検査、ホルモン検査、腫瘍マーカー検査、蛋白分画検査をおこなっており、迅速な結果報告に努めています。
用手法では、顕微鏡による抗核抗体検査、免疫電気泳動法による異常免疫グロブリンの検出などを実施しています。
血中薬物濃度測定: 免疫抑制薬、抗生物質、抗てんかん薬、ジゴキシン、リチウム、
メトトレキサートなど
感染症検査: 肝炎検査(HBs抗原,HBs抗体など)、TP抗体、HIV抗体、HTLV-I/II抗体など
ホルモン検査: 甲状腺ホルモン(FT3、FT4,TSHなど)、下垂体ホルモン(LH, FSH, PRLなど)
腫瘍マーカー検査: AFP、CA19-9、CA125、CEA、PIVKA-II、CYFRAなど
浸透圧検査
蛋白分画検査
抗核抗体検査
免疫電気泳動法: IEP、IFE
その他: M2BPGi、TARC
Cobas pro c503 e801
Alinity i
L2400
HISCL800
OM6060
Minicap
(2025年6月01日更新)
血液検査室では、貧血や白血病、血液の固まりやすさの異常などを見つけるための検査をしています。当院は造血幹細胞移植推進拠点
病院に指定されており、診療科と密に連携しながら、造血器疾患の診療支援に取り組んでいます。
・血球数算定(赤血球数、白血球数、血小板数、Hbなど)、白血球分類、網状赤血球数
血液の中にある赤血球、白血球、血小板の数を調べる検査です。貧血がないか、感染や炎症が起きていないか、出血しやすくなって
いないかなどを調べるために行います。
・凝固・線溶検査(PT、APTT、FDP、Dダイマーなど)
けがをしたときに血が止まるしくみ(=凝固)や、できた血のかたまりをとかす働き(=線溶)を調べる検査です。出血しやすくなって
いないか、逆に血が固まりすぎていないかを確認します。手術前や、血栓・出血の症状があるときなどに行われます。
・末梢血液像、骨髄像、特殊染色、血小板機能検査
血液や骨の中(骨髄)にある細胞の形や種類を顕微鏡で詳しく見る検査です。血液の中に異常な細胞がいないか、血をつくる働きに
異常がないかを調べます。白血病や貧血など、血液の病気を見つけたり、詳しく調べたりするときに行います。
・リンパ球サブセット
リンパ球は、体を病気から守る「免疫」の働きをする大切な細胞です。この検査では、リンパ球の中にあるいくつかの種類(T細胞、
B細胞、NK細胞など)を調べて、体の免疫バランスが正常かどうかを確認します。
・造血器腫瘍遺伝子検査(JAK2 V617F、MYD88 L265Pなど)
血液のがんに関連する遺伝子の変異を調べる検査です。病気のタイプを詳しく知ることに有用です。
・血液ガス分析
多項目自動血球分析装置XN-9100
全自動血液凝固測定装置CN-6000
ハイエンドクリニカルフローサイトメーターNavios EX
遺伝子解析装置i-densy IS-5320
ABL800 FLEX血液ガス分析装置
など
(2025年5月19日更新)
一般検査室は主に尿の検査を行います。初診時や健康診断における腎・尿路系の病気の疑いのある人をふるい分けするスクリーニング
検査として利用されています。また治療中の病態変化の把握や投与薬剤における副作用の判定などの目的で検査を行います。
その他に便、髄液の検査を実施しています。
<検査項目> ・尿定性検査 試験紙を用いて尿中の糖や蛋白、潜血、ビリルビン、ウロビリノーゲン、ケトン体、PH、比重、白血球、亜硝酸塩などの有無を調べ
ます。
・尿沈渣検査 尿中の成分である上皮細胞類、血球類、円柱類、塩類、結晶類、細菌類についてそれぞれ分類と計測します。主に腎・尿路系疾患の
病態の把握に用いられます。
・便潜血検査 消化管(おもに大腸)での出血を推測します。大腸がんや大腸ポリープなどの消化管出血がおこる疾患のスクリーニング検査です。
ほかに投与中の抗凝固剤や非ステロイド性消炎鎮痛剤の副作用による消化管出血の推測に利用されます。 ・髄液検査 髄液とは、脳や脊髄の周囲を満たしている体液のことです。細胞数や細胞鑑別、髄液に含まれる成分の検査を行い、髄膜炎やくも膜
下出血などの病態を調べます。
US3500, UF5000, Ns-prime
(2025年5月15日更新)
生理検査とは患者さんに直接接して行う検査です。検査内容としては心電図検査、超音波検査、呼吸機能検査、脳波検査、神経伝導速度検査などがあります。3階20番と3階21番で行っています。
3階20番(生理検査受付(心臓超音波))① 心電図検査室(1) 心電図検査 心臓の活動によって発生する電気的興奮を記録する検査です。胸部・手首・足首に電極をつけて記録します。
不整脈や心肥大、狭心症、心筋梗塞などがわかります。検査時間は5~10分です
(2) ホルター心電図検査 不整脈や虚血性心疾患などの評価を目的に、心電図を最大24時間記録する検査です。胸に電極シールを貼り、小型の記録装置を携帯した状態で24時間日常生活を送っていただきます。第一日の電極の装着および説明に15~20分、装着から24時間後(第二日)の記録状態の確認および電極の取り外しに5分程度要します。
(3) 血圧脈波検査 両腕・両足首の血圧と脈波を測定することで、足の血管のつまり具合や血管の硬さ(動脈硬化)の程度を評価する検査です。 検査時間は5~10分です。
② 心臓超音波検査室
弁膜症や虚血性心疾患(心筋梗塞・狭心症)、心筋症などの評価を目的に、胸にゼリーをつけて、心臓の大きさや動き、血液の流れなどの観察を行います。 検査時間は15~30分程度です。
③ 呼吸機能検査室 マウスピースを口でくわえ、鼻をノーズクリップで止めた状態で検査を行います。息を吸ったり吐いたり、止めたりすることで肺の大きさ(肺活量)や気管支の異常、ガス交換の効率性などがわかります。 検査時間は項目にもよりますが、簡易検査であれば10分程度、精密検査であれば20~40分程度です。
④ 脳波検査室 脳波検査とは脳の電気活動を波形としてとらえる検査であり、電極をクリーム状のペーストを用いて頭に装着し行います。 検査時間は約60分(電極装着時間、洗髪時間含む)です。
⑤筋電図検査室 筋電図検査では手や足の神経に電気刺激を加え、その刺激が伝わる速度などを計測する神経伝導速度検査を行っています。 検査時間は検査を行う神経数によりますが、30~60分程度です。
超音波検査
3階21番(超音波検査受付(心臓以外))① 腹部超音波検査 主に肝臓・胆嚢・膵臓・腎臓・脾臓の大きさや形態、腫瘍の有無を調べる検査です。肝硬変の程度や肝癌、胆石、膵臓癌などがわかります。お腹にゼリーをつけて検査します。絶食が必要であり、午前に検査の場合は朝食を、午後から検査の場合は朝食は早めに済まし昼食を控えていただく必要があります。検査時間は10~20分程度です。
② 体表超音波検査 主に乳腺や甲状腺、周辺のリンパ節の観察を行い、腫瘍の有無や甲状腺の大きさ、リンパ節転移などを調べる検査です。乳房や首周囲にゼリーをつけて検査します。 検査時間は10~20分程度です。
③ 頸動脈超音波検査 動脈硬化、血管炎、血栓などの評価を目的に、首の動脈を超音波を用いて観察する検査です。ゼリーを首につけて、血流やプラーク、壁肥厚、血栓などを評価します。 検査目的によりますが、検査時間は20~30分程度です。
④ 下肢動脈超音波検査 下肢閉塞性動脈疾患、動静脈瘻などの評価を目的に、足の動脈を超音波を用いて観察する検査です。ゼリーを足につけて、血流やプラークなどを評価します。 検査目的にもよりますが、検査時間は20~30分程度です。
⑤ 下肢静脈超音波検査 下肢深部静脈血栓症や下肢静脈瘤などの評価を目的に、足の静脈を超音波を用いて観察する検査です。ゼリーを足につけて、血栓や血流などを評価します。 検査目的にもよりますが、検査時間は20~30分程度です。
⑥ 腎動脈超音波検査 腎血管性高血圧症や腎機能の評価などを目的に、腎臓の動脈を超音波を用いて観察する検査です。ゼリーをお腹につけて、血流や腎臓の大きさなどを評価します。 検査時間は20~30分程度です。
⑦ 関節超音波検査 主に関節リウマチや脊椎関節炎といった関節炎の病態評価を行います。手指・手関節・肘・膝・足趾など全身の関節の腫れや炎症の程度を評価します。 検査時間は観察する関節数によりますが20~40分程度です。
平衡機能検査(病院2階耳鼻咽喉科外来検査室にて実施) めまいやふらつきなどを主訴とする方に、眼振検査や重心動揺検査、温度眼振検査を行っています。 検査時間は検査項目数によりますが、簡易検査は約15分、精密検査は約90分です。
下記URLをご覧ください。
https://www.hosp.omu.ac.jp/departments/58-kansenseigyo/58-kansenseigyo.html
下記URLをご覧ください。https://www.hosp.omu.ac.jp/departments/51-yuketsu/51-yuketsu.html
下記URLをご覧ください。https://www.hosp.omu.ac.jp/departments/43-byouribu/43-byouribu.html
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