プログラム

大阪公立大学 内科プログラムに関する情報

主旨

概要

 大阪公立大学医学部の内科系診療科は、総合診療、循環器、呼吸器、膠原病、代謝内分泌・腎臓、消化器、肝胆膵、血液、神経、感染症の診療科にわかれています。従来であれば、初期研修修了後にいずれかの診療科に所属(入局)していただき、それぞれの診療科内の独自研修プログラムにて研修をしていただいていました。
 新専門医制度の設立にあたり、従来のように診療科には所属せず、大阪公立大学医学部附属病院もしくは連携施設で研修をおこなっていただくプログラムを新たに作成いたしました。
また、診療科に所属する場合でも、希望する他の診療科をローテーションとして研修していただくことも可能にいたしました。
 このように、われわれ大阪公立大学医学部内科系診療科としては、将来の内科医を志望される先生方に、専門性を高める研修だけではなく、多様化するニーズに添えるような研修プログラムを検討・提供できるものと自負しています。

内科連絡会教授部会 会長 日野雅之

目的

  • 内科専門医の取得
  • より質の高い内科医の育成

特徴

 本プログラムは、当院を基幹施設として大阪市医療圏や近隣医療圏にある専門研修施設群を中心に内科専門研修を行います。研修を通じて、各医療圏の医療事情を理解し、地域の実情に合わせた実践的な医療を行うことで、内科専門医としての基本的臨床能力を磨くことができます。また、基本的臨床能力を獲得した後は総合内科専門医や各サブスペシャルティ専門医へ進むことを想定して複数の研修コース(各科重点コース、内科基本コース)を用意しています。
 また、本プログラムには豊富な臨床経験を持つ専門医や指導医が在籍しています。3年間(基幹施設1~2年間+連携施設1~2年間)という研修期間の中で、臨床経験豊富な指導医による指導の下、主担当医として多くの症例を経験することができます。可能な限り専攻医の希望(各科重点コースにおいては、専攻医が希望する場合、ローテーションを必要最低限に留め、各専門領域の研修を重点的に行うなど)に沿うよう運用し、研修修了後、最短で各サブスペシャルティ専門医を取得できるようサポートします。

新専門医制度に関する取り組み

大阪公立大学医学部附属病院では、内科連絡会と称し、その中に教授部会と実務部会を置き、新専門医制度への対応について繰り返し検討を行ってきました。

教授部会

会 長 日野雅之(血液)
首藤太一(総診)、福田大受(循環器)、川口知哉(呼吸器)、橋本求(膠原病)、繪本正憲(代内腎)、藤原靖弘(消化器)、河田則文(肝胆膵)、伊藤義彰(脳神経)、掛屋弘(感染症)

実務部会

代 表 武田景敏(脳神経)
副代表 伊藤朝広(循環器)、山田真介(膠原病)
栩野吉弘(総診)、福本一夫(総診)、北田涼子(循環器)、渡辺徹也(呼吸器)、佐藤佳奈子(呼吸器)、藏城雅文(代内腎)、仲谷慎也(代内腎)、細見周平(消化器)、福永周生(消化器)、藤井英樹(肝胆膵)、西本光孝(血液)、山田康一(感染症)
掲載準備中

JMECCについて

JMECC(Japanese Medical Emergency Care Course、日本内科学会認定内科救急・ICLS講習会)
新専門医制度においては、内科専門研修の修了要件に含まれています。
当院では2014年度から定期的に開催しており、研修期間中に受講していただく予定です。

研修プログラムの詳細

 現在、日本内科学会及び日本専門医機構に2024年度開始プログラムを申請中です。
 WEBサイトへのプログラム内容掲載が認められ次第、公開予定です。  

各科重点コース

 専門とする診療科が決まっている先生にお勧めするコースです。
 本コースでは、希望するサブスペシャルティ領域を重点的に研修します。3年間のうち、1~2年相当のサブスペシャルティ連動研修が可能です。それ以外の期間については、専攻医の要望に応じて、症例数の充足していない領域を重点に大学病院(最大6ヶ月)でローテーション研修します。ただし、内科一般・サブスペシャルティ専門研修を含めて、原則として府外連携施設での研修を1年以上行う必要があります。(条件によっては、大阪府の設置する医師キャリア形成支援プログラムへ参加可能)
 本コースでは、卒後6年目で内科専門医、卒後7年目でサブスペシャルティ領域専門医を最短で取得できます。このことから、サブスペシャルティ領域の資格を早期にとりたいと考えている先生方にもお勧めするコースです。

 ローテーション研修の期間等については、各診療科の対応によります。
入局をご希望されている診療科にご相談ください。

内科基本コース

 専門とする診療科が定まっていない、様々な診療科をローテーションしたい先生にお勧めするコースです。
 本コースでは、総合診療科に所属して内科領域の全ての診療科をローテーション研修します。原則、2ヶ月を1単位として、1年目及び3年目に計10科を当院または連携施設でローテーションします。2年目は、地域医療の経験と症例数の充足していない領域を重点的に府外の連携施設で研修します。原則として新潟県内の連携施設で研修します。(大阪府の設置する医師キャリア形成支援プログラムへ参加可能)
 また、本コース選択後も3年目以降にサブスペシャルティ研修が可能となります。